アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
新英語教育2019年6月号 598
またオノマトペは絵本や歌などにも良く見られ、心地よいリズムや楽しさを生み出しています。ジョークやユーモアは音の楽しさのみならず、言葉の持つ意味の楽しさを教えてくれます。
中でも英語の漫画にはユーモラスなオチが必ずあります。オチの読み取りは読解力や文法力のみならず、ユーモアのセンスも必要です。そのため生徒がオチを笑えたときには歓声が上がり、逆の場合には唸り声すら聞こえます。
日常用いることわざや慣用句には、洋の東西を問わず共通した人間の考え方なども発見することができると同時に、日英の表現違いを学ぶことができます。また文の違いの理解から生まれる言葉の面白さもあります。例えば無生物が主語になるのは、日本語にはあまり見られない英語の特徴の1つですし、主語のない日本文を英文に直すときには、主語を見つけて補わなければなりません。
逆に英文を日本文に直すときには、主語を省略した方が自然であることなども学ぶことができます。今回の特集では教室にクスッとした可笑しさをもたらしてくれる話や、生徒がことばの違いを探求する活動などを用意しましたので、生徒がウトウトとしてきたらどうか叱らず、笑いで眠気を覚ましてください。
1 [巻頭論文] 英語の授業でことばの気づきを (大阪大学・桜美林大学名誉教授 森住衛)
2 [実践論文] 「日本語と英語の違いに気づかせる授業-私の工夫」
1.中学 : 絵本で英語のおもしろさにきづく 中2の冬にオーセンティックな絵本を読んでみよう (東京・安野寿美)
2.中学 :『2行詩ライミング』で入門期に音遊びを!ことばへのきづきがはじまるとき 大栗健二(埼玉・元中)
3.小学校 : 落語ティック・ダイアログで大笑いが起きる授業 主体的×協働的な自己表現(池亀葉子・北野教子)
4.高校:英語授業を祝祭空間にする7つの方法 言葉のおかしさ、おくゆかしさ、おくぶかさを学ぼう 弘山貞夫
(愛知・元高)
読者の広場+ コラム
目次・特集紹介
エッセイ
言葉のおもしろさやおかしさに気づく
教材の力
韓国の英語授業-KETGの多変化授業
協同学習・学習集団づくりのすすめ
スマイル・レシピ
小学校の創造的扱い方
中学校の創造的扱い方1年
同上 2年
同上 3年
高校英語の創造的な扱い方
授業に歌を
みんなで創る小学校英語
小学校英語のリアル
ちょっとチャット英文―授業で触れたい英文
書評
現地便り
私の教室日記 # English Teacher
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