アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
新英語教育2019年10月号 602
初めに「結論」、次に理由を3つ、最後にもう1回「結論」というパラグラフ・ライティングをあまりにも懸命に勉強していると、そのことが日本語での表現にも影響を与え始めています。
「あなたの講演はとてもよかったです。理由の第一は…」などと、言われたりすると、日本語を話すときには、そういう話し方は同じ事を言うのでも、しないと言うことに気づきます。英語のライティングを学びつつも、同時に日本語固有の表現の仕方、思考にライティングを通して気づくことを目指しています。
巻頭論文では、パラグラフ・ライティングを通して観る、日本語の思考と英語の型について、問題提起をしていきます。白黒をはっきりつけようとする英語の論理に対して、あいまいな中にも共感できる点を模索しようとする日本語の思考には、もしかしたら紛争を回避する思考のヒントはないかと考えている研究者もいるようです。
また、ライティングの実践を通して、中学校、高校、大学で今どのような指導が行われているのかを特集していきます。外国語である以上、型や文法を教えないわけにはいかないのですが、そこから少しでも自分の気持ちを表現していけるように、「日本語の檻」と「英語の檻」の境目の中で日々奮闘している学校現場の実践を紹介します。
読者の広場+ コラム
目次・特集紹介 特集紹介(田中)、目次(町田)
エッセイ
ライティング 定型から私らしい表現へ
教材の力
韓国の英語授業-KETGの多変化授業
協同学習・学習集団づくりのすすめ
スマイル・レシピ
小学校の創造的扱い方
中学校の創造的扱い方1年
同上 2年
同上 3年
高校英語の創造的な扱い方
授業に歌を
みんなで創る小学校英語
小学校英語のリアル
ちょっとチャット英文―授業で触れたい英文
書評
特別記事(改善協)
「私の教室日記 # English Teacher 」
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