アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
虐待被害者の味方です
虐待が原因で難病になり、よみがえった足跡
20代まで両親から頻繁にいわれ無き暴力を受けてきた。
いま暴力で支配され怯えている人の力になりたい――
44歳で突如全身が24時間激痛に覆われる、難病「繊維筋痛症」を発症。
その原因は幼少から20代前半まで受けた両親からの激しい虐待でした。
来る日も来る日も我慢を重ねた末の罹患に絶望も、「治るを諦めない」と誓い、
厳しい治療を続け、6年の寝たきりを経て、難病を克服しました。
本書は、病気の後遺症に悩まされながら、自身の壮絶な半生に向き合い、綴りました。
毎日のように目にする弱者への虐待や暴力、そして難病に対する社会の理解に対し、
いま喫緊の課題として投げかけます。
第1章 病気の発症、そして悪化
知られていない病気
2007年6月16日
2001年4月11日 発症
さらに悪化する
第2章 暴力と虐待
暴力の原因
私は性格破綻者ではない
医師の娘
謝恩会の伴奏者
母の機嫌
父のパフォーマンス
自分で自分を育てる
一人暮らし
傷痍軍人
第3章 最悪の状態
大リーグボール養成ギブス
この人生を受け入れる
株の売買で買った自家用車
怒りと絶望と
発症したのは恥ずかしくない
多さまでもお掃除係でも
身体障害者
新しい「アイデンティティ」
第4章 回復し始める・・・・回復していった経過
病気のメカニズム
駄目でもともと
独りぼっちになる
死ぬときは死ぬ
助けてくれた人
第5章 回復の途中で目に映ったもの
新聞とテレビ
ピカソのゲルニカ
マンマ・ミーア
鱗雲(うろこぐも)
出発ロビー
第6章 私を支えたものは・・・・ようやく文章が書けるようになる
痛みに漬かり続けた脳
ドストエフスキー
「木枯し紋次郎」ブログを開設する
私はゴミじゃない
内側からの声
第7章 過去の病院巡り
少しずつ悪くなっていった頃
新し病名との出会い
一気に悪化する
薬を止める
小康状態になる
最悪の状態
そして福岡へ
第8章 10年後「誰かのために自分を犠牲にし続ける癖」
走れるようになった!
子どものころの経験と疾病の関係
私の場合の「誰かのために自分を犠牲にし続ける癖」
自分の限度をわきまえない癖
自分でも理解できないプライド
理解者がいない
私は「自分を守れない」
辛いことに対して身体が「ノー」と言う
おわりに
現代病の新しいパラダイム(上)
―CS(中枢性感作)とCSS(中枢性過敏症候群)
現代病の新しいパラダイム(下)
CSS(中枢性過敏症候群)の構造および回復
―環境悪化とCSS―