アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
子どもの荒れにどう向き合うか
今、教師でありつづけるために
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中学校の暴力事件発生件数は年間2万3千件! 再び〝荒れ〟が全国の中学校を襲っている。毎日、毎時間、起きる事件。トイレからあがるタバコの煙、器物損壊、暴力の標的にされる生徒&教師……。日々「教師であり続ける」ことの困難を突きつけられながら、この教師(著者)は子どもとどう向き合い、何を語り続けたのか。
嵐の1年、その実践の軌跡をたどりつつ、いま教師にどんな力が求められているのかを考える!
退職願い
もめた校内人事
荒れた中一生徒らとの一年
「大物」転入生
始業式からエスケープ
問題生徒たちが抱えている不満
学年集会のイメージを変えよう
弱い教員でもできる指導をめざす
毎日、毎時間が事件、事件
「教室に入らないで!」の訴えで学年投票
「大人は敵だった」と言う敦の生いたち
強い味方、池田さんの登場
パトカーに連れて行かれた三人
“全面戦争”の宣告
緊急保護者集会
修学旅行は「誓約書」を書かせて
悲喜こもごもの運動会
修学旅行に連れて行けなかった二人
旅行中のトラブルはわずか一件
失踪事件のてんまつ
ただひたすら酒を飲むだけ
生徒たちからのメッセージに涙
唾はき事件
進路をめぐる対話
大工の道を選択した達也
武志の荒れ
立ち上がった被害者たち
警察には訴えないで!
お寺で自分を見つめ直した二人
がんばり出した翔
合唱コンで見せた素晴らしい三年生の姿
それぞれの進路選択
思い出を胸に
第Ⅱ部 〔対談〕嵐の一年を振り返って
愛知教育大学教授 折出 健二
杉田 雄二
この本をなぜ書いたか
仲がいいように見えてバラバラの群れ
生徒との信頼関係をつくる上で何が大切か
学年集会のイメージを変えたのは
「すべての暴力は許さない」という宣言の意味
力で押さえつけず、信頼してまかせる
多数派の世論を喚起した学年無記名投票
問題を残した警察への電話
警察の力を借りるときの条件
問題グループをつなげているのは暴力
「どう生きていくか」を問い続ける
保護者に対応するとき大事なこと
「失踪」まで追いつめたものはなにか
学校から「逃げて」復帰するまで
心身の健康を保つために何が大切か
合唱コンクールでの子どもたちのがんばり
子どもたちとの出会いが私を変えた
どの子もまっとうに生きていきたいと願っている
荒れ狂っていた子が見せてくれた見違える姿
言葉の刃をまともに受けてはダメ!
「暴れ」は助けを求めるサインだった
挫折と「失踪」から「創造」へ〔コラム①〕問題を抱えた生徒と関わるとき、
押さえておきたいこと〔コラム②〕保護者と接するときの心構え
あとがき