アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
否定の中に肯定をつかむ弁証法ノート (電子書籍)
今こそ、弁証法の新式方法と実践観だ。
民衆こそ哲学を必要とする。
パウロ・フレイレが『被抑圧者の教育学』で述べたように、権力者や支配者に対し自分たちはどういう関係・立ち位置にあるか、その全体を自分たちの力で認識することは民衆が真に立ち上がる上で最大の鍵です。その認識と実践の確信が弁証法です。
その意味で、弁証法は別名で言えば、物事や生き方の全体像認識を主体的に獲得し、応用する知の方法です。
本書の内容が、全国学会誌の「図書紹介」で取り上げられました。 日本教育方法学会紀要『教育方法学研究』第49巻、 2023年度(3月31日付け発行)、100頁。 執筆者・田端健人氏〈宮城教育大学)。 執筆者によりますと、「あらゆる現実や歴史を記述・解釈でき、現実を変革する弁証法」は「大いなる謎」だが、本書は、「その弁証法を分かりやすく解説し、具体的事象に顕現するその法則を読み解いている」。 教育実践の改革の在り方も含めて、本書は「弁証法とは何か」の「謎」を深く掘り下げるうえで「指南書」となったと、執筆者は結んでおられます。 |
第1部 否定と他者、アザーリング
第2部 自立と教育の弁証法
第3部 社会の現実に向き合う主体の弁証法