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知ってほしいアフガニスタン

戦禍は止まないか

この本に関するお問い合わせ・感想

著者	レシャード・カレッド著
ジャンル	社会 > 各国事情
出版年月日	2009/11/10
ISBN	9784874984307
判型・ページ数	4-6・224ページ
定価	本体1,600円＋税
在庫	在庫あり

この本の内容

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ますます混迷を深めるアフガン情勢。なぜアフガニスタンは世界から攻撃を受ける国になったのか？たくさんの草花や樹木が生い茂り、多くの鳥が生息する大地には無数の地雷が埋まる。「知ってほしいアフガンのことを」日本在住歴40年のレシャード医師は願う。日本で医師として生きることを決め、地域医療や介護医療に尽力しながら、祖国の医療・教育面からの支援を続ける。アフガンの苦難の歴史と「現在」を語りつつ、真の復興への道を提言する！

はじめに
第Ⅰ章　日本で医師として生きる
大家族
校長先生の思い出
父の教え
医師への道を選ぶ
奨学金とアルバイト
親切な老夫婦と日本の「母親」
京都大学医学部へ
学生結婚
妻と喜び合った三度目の国家試験合格
ソ連のアフガン侵攻で、難民キャンプへ行く
日本に帰化する
結核の予防対策で家族と共にイエメンへ
「万歳三唱」で迎えられた村
松江赤十字病院から島田市へ
レシャード医院の誕生
お年寄りが安らげる施設を
妻の死
第Ⅱ章　アフガニスタンが歩んだ道
　　１　前近代のアフガニスタン
アフガニスタンの国土と民族
シルクロードの交差点
「アフガニスタン国」の誕生
　　２　近代国家への道
イギリスとの第一次・第二次戦争
近代化をめざして
第三次アフガン・イギリス戦争
国内の改革と国際社会への登場
ザーヒル・シャーの改革と挫折
　　３　王政から共和制へ
ダーウド・ハーンの無血クーデター
人民民主党の政権と内部抗争
　　４　戦乱の三〇年
ソ連軍の侵攻
ムジャヒディンの「聖戦」
ソ連侵攻一〇年の深い傷
ムジャヒディンの派閥抗争
タリバンの登場
タリバン政権の成立
オサマ・ビン・ラディンの接近
バーミヤン巨大石仏の破壊
「９・11」同時多発テロとその予告
「北部同盟」とアメリカ軍の攻撃
東京で開催されたアフガニスタン復興会議
アフガニスタンの復興と武装・動員解除
山積する難題と不安
第Ⅲ章　「カレーズの会」八年間の歩み
「カレーズの会」の立ち上げ（02年４月）
現地で診療所がオープン（02年７月）
アフガニスタンの医学生に医学書を
はじめての現地視察（02年12月～）
第一回スタディーツアー（03年２月～３月）
現地の診療所から届いた便り（03年10月）
コンテナに積んだ医療支援品（03年９月）
アフガニスタンからの医療研修生を迎える（03年９月）
青空教室に二百人の子どもたち（03年10月～）
村の学校に女子生徒がやってきた！（04年３月～）
「一番大切なものはいのちです」（04年４月）
先生のマントの下の子どもたち（04年12月～）
【訪問記①】カンダハールクリニックにて
【訪問記②】私にできること
高校生たちが作った手作りの通学バッグ
新しい診療所と学校の建設計画（05年12月～）
治安の悪化と物価の高騰（06年１月～）
犠牲者の六割以上は子どもと女性（06年７月～）
外国の軍隊への強い反発
新診療所建設に着工（07年４月～）
資金が足りない！
新診療所がオープン（08年４月）
収穫期を迎える果物畑は無人のまま（08年５月～）
二つの死（08年８月）
止まない戦禍（08年９月～）
新クリニックを訪れる（08年12月～）
アフガニスタンの希望
　　【コラム①】働き者の女性たち──レシャード・マルガララさんに聞く
　　【コラム②】結婚式はアフガン風
第Ⅳ章　アフガニスタン人は何を望んでいるか
三〇年間うちつづく戦禍
なぜ好転した状況が再び悪化したのか
貧富の格差と地域による格差
ケシの栽培がやまない事情
給油活動についての私の意見
オバマ政権の米軍増派は事態をさらに悪化させる
どのような支援が求められているのか──日本に望むこと
心と心を結び合わせる「針と糸」
　　【資料①】アフガニスタンの憲法
　　【資料②】アフガニスタンにおける難民の移住
　　おわりに