アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
なぜ地震予知は不可能で、二次災害は拡大するのか
地下ガスによる地震現象とその解明
2024年元日、能登半島地震が発生。次の大地震の備えのための検証が進められても、大きな成果は期待できません。
この状況を打開すべく、「地震」とは別に、地震前後に起きる関連現象を「地震現象」とし、解明しました。その定義は「地盤の揺れと地下ガス挙動等によって生じる関連現象」です。
「地震前とは地震予知」、「地震後とは二次災害」。それらを現象を、科学的に明らかにし、検証の道筋を示します。
能登半島地震でも、震源から離れたガス田地域――新潟市・富山県氷見市・石川県内灘町等――で不可解な液状化現象が発生しており、真相解明のカギがあると説きます。
地下ガス挙動による災害は、地震時以外も発生していて、端的な例が、2025年開催の大阪万博会場建設中に起きた爆発事故。地下の至る所にガスは貯留しており、その理解と事故防止対策は必須です。
▼1-1 地下ガス噴出の実態
▼1-2 直下型地震
参考1-1:直下型地震とは
参考1-2:地下と地表の揺れ
参考1-3:地下と地表の揺れの違いとその理由
参考1-4:旧本所区石原町の死者数の異常性
参考1-5:寺田寅彦の『震災日誌』より
参考1-6:液状化現象の誤解
第2章 地下ガス貯留と挙動
▼2-1 地下ガス貯留
参考2-1:地下ガス貯留と噴出の実例
▼2-2 地下ガス挙動
参考2-2:プレートテクトニクスと地象
参考2-3:気体圧増加と地盤のすべりやすさ
参考2-4:気象と地象の予測
参考2-5:砂脈の深部調査
参考2-6:発泡とその観測
第3章 地震後の二次災害
▼3-1 液状化現象
参考3-1:液状化判定の不確かさ1
参考3-2:液状化判定の不確かさ2
参考3-3:想定できない液状化被害と発生メカニズムの模索
▼3-2 地震火災
▼3-3 液状化現象と地震火災発生地域に類似性
参考3-4:生きた体験談からの再検証の必要性
参考3-5:液状化判定の調査
第4章 地下ガス噴出による地震予知
▼4-1 前兆現象と地震予知
参考4-1:地盤変動観測結果と地震予知およびその条件
▼4-2 現在の地震予知観測と課題
参考4-2:地盤変動観測事例
参考4-3:地下水位観測事例
参考4-4:地下水位観測による判定の困難さ
参考4-5:地下水位観測事例からの地下ガス挙動の推測
▼4-3 地下ガスと前兆現象
▼4-4 井戸異常に見る多様な前兆現象
参考4-6:擬音語「ガボガボ」・「ごぼごぼ」とは
参考4-7:井戸異常調査報告と課題
参考4-8:前兆現象と二次災害の同一性
第5章 地下ガスと地震現象
▼5-1 地震観測と予測
▼5-2 津波火災を含む二次災害
▼5-3 地下ガス挙動による誘発地震
参考5-1:古くからの「地下ガス挙動と地震」