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新沖縄修学旅行

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沖縄修学旅行の最適入門書！

著者	梅田　正己著松元　剛著目崎　茂和著
ジャンル	沖縄関連書 > 沖縄
出版年月日	2013/10/25
ISBN	9784874985298
判型・ページ数	B6変・256ページ
定価	本体1,300円＋税
在庫	在庫あり

この本の内容

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沖縄への修学旅行は、年に２５００校、生徒数45万人を超え、さらに増加傾向にあります。沖縄戦から基地問題、自然、歴史、暮らしと文化まで、激動する沖縄の最新の動きを反映し、１２０点の写真と地図・図版を添えて解説する最良の沖縄入門書となっております！
見てほしいもの、知ってほしいもの、体験してほしい沖縄がギッシリ詰まった、まさに沖縄修学旅行のバイブルです！

【編集者より】

沖縄への修学旅行は近年、2500校、生徒数45万人を超え、さらに増加傾向です。その旅行生に見てほしいもの、知ってほしいもの、体験してほしい沖縄の歴史と現在を紹介した本書は、「沖縄体験」のための基礎的な入門書です。本書とともに沖縄に立つと、沖縄の青い海、青い空が、違った輝きを見せてくれるでしょう。

（山本邦彦）

Ⅰ　沖縄戦――沖縄に刻まれた戦争
梅田正己
　一ひめゆり学徒が体験したこと
　“日米最後・最大の戦闘”――沖縄戦
　極限の悲劇「集団自決」
　「本土決戦」のための“捨て石作戦”
　生死を分けた二つのガマ（洞窟）
　中部・首里戦線――50日間の死闘
　嘉数高台公園の３つの碑
　海と空の沖縄戦――特攻作戦
　首里陥落――南部への撤退
　洞窟の中の南風原陸軍病院
　ガマの中の闇は何を語るか
　「白梅学徒隊」とヌヌマチガマ
　“地獄の戦場”をさまよう人々
　司令官の自決と組織的戦闘の終わり
　摩文仁の丘の慰霊碑群と沖縄戦の本質
　「鉄血勤皇隊」という名の中学生兵士たち
　ひめゆりの塔とひめゆり平和祈念資料館
　「魂魄の塔」と「命どぅ宝」
　“沖縄のこころ”伝える「平和の礎」
　闇の中に眠る朝鮮人「軍夫」「慰安婦」戦没者
　新平和祈念資料館と展示改ざん問題
　対馬丸の悲劇と小桜の塔
　宮古・八重山の沖縄戦とマラリア死
　沖縄戦から何を学ぶか

Ⅱ　基地の島・沖縄
松元　剛
　沖縄国際大学に墜落した巨大ヘリ
　市民、報道陣を排除した米軍
　墜落原因はボルトの締め忘れ
　日米地位協定の現実
　沖縄と本土で異なる外務省の〝二重基準〟
　強行配備されたオスプレイ
　世界一危険な基地・普天間飛行場
　露骨な命の〝二重基準〟
　米軍が握り続ける沖縄の空
　一等地の巨大倉庫群「キャンプ・キンザー」
　海兵隊を支える基地群
　極東最大の拠点・嘉手納空軍基地
　２万2000人が原告となった第３次爆音訴訟
　基地返還を勝ち取った村・読谷
　太平洋艦隊の拠点・ホワイトビーチ
　キャンプ・ハンセンとシュワブ
　普天間飛行場移設問題の行方
　「辺野古移設問題」の始まり
　非暴力の抵抗をつらぬいて
　「県外移設」への沖縄社会の地殻変動
　住民と自然を脅かす高江のヘリパッド
　沖縄の米軍基地はどのように造られたのか
　「４原則貫徹」と“島ぐるみ闘争”
　本土から沖縄に移ってきた海兵隊
　「祖国復帰運動」とベトナム反戦運動
　「主権回復」と「屈辱」の落差

Ⅲ　亜熱帯・沖縄の自然
目崎茂和
　琉球弧の島じま
　「高島」と「低島」
　洞穴と泉の島
　サンゴとサンゴ礁
　サンゴ礁の生き物たち
　危機の中のサンゴの海
　沖縄の気候と台風
　東洋のガラパゴス
　沖縄の木と花
　危機にさらされる「やんばる」の森と生物

Ⅳ　琉球・沖縄の歴史
梅田正己
　日本人の起源を語る化石人骨の“宝庫”
　貝塚時代から交易社会の時代へ
　グスク時代から琉球王国の時代へ
　大交易の時代
　秀吉の朝鮮侵略と薩摩藩の琉球侵略
　薩摩藩に支配された琉球
　「近世琉球」の時代
　まず沖縄へ来た「黒船」
　「台湾出兵」と「琉球王国」
　「琉球処分」と士族高官たちの抵抗
　「分島問題」と「旧慣温存政策」
　宮古島の「人頭税」撒廃運動
　謝花昇と沖縄「民権運動」
　沖縄を巻き込んだ国家主義
　日露戦争下の農村の状況
　あいつぐ恐慌下の「ソテツ地獄」
　「移民」と「出稼ぎ」
　「冬の時代」から戦争前夜へ

Ⅴ　沖縄の暮らしと文化
梅田正己・目崎茂和
　沖縄のことば
　　複雑・多様な琉球方言の世界
　　日本古語を映す鏡・琉球方言
　　５母音から３母音へ
　　「方言札」と「方言論争」
　地名と家と街
　　地名と名字
　　沖縄の四季
　　屋敷林と赤瓦の家
　　沖縄の街
　神と祭りの島
　　沖縄の墓と祖先崇拝
　　御嶽――沖縄の“鎮守の森”
　　ニライカナイと竜宮
　　沖縄の祭り
　沖縄を味わう
　　肉と魚
　　海蛇と昆布・野菜と果物
　　沖縄そばとチャンプルー
　　琉球料理を食べる
　沖縄の歌と踊り
　　「オモロ」から「琉歌」へ
　　「三線」で花開いた琉球芸能
　　現代の沖縄の芸能
　｢琉球・沖縄史＝略年表
　あとがき

梅田　正己（うめだ　まさき）
1936年、佐賀県に生まれる。高文研前代表。1981年から沖縄大学との共催で、平和学習としての沖縄修学旅行の道筋をつける「沖縄セミナー」を実施（93年からは高文研単独で）。この間、50冊を超える沖縄関連書を企画・編集・出版。著書『この国のゆくえ』（岩波ジュニア新書）『これだけは知っておきたい近代日本の戦争』『若い市民のためのパンセ』（共に高文研）など。

松元　剛（まつもと　つよし）
1965年、沖縄県に生まれる。琉球新報社編集局次長兼報道本部長。政経部記者、編集委員として普天間飛行場問題、日米地位協定改定キャンペーン、米軍再編など計９年間基地報道にたずさわる。共著書『第４版　観光コースでない沖縄』『検証地位協定　日米不平等の源流』（ともに高文研）『軍事基地と闘う住民たち』（ＮＨＫ出版）など。

目崎　茂和（めざき　しげかず）
1945年、新潟県で生まれ、東京で育つ。三重大学名誉教授、ＷＷＦジャパン評議委員。東京教育大学大学院で地理学を専攻後、琉球大学、三重大学、南山大学で教壇に立ち、沖縄をはじめ世界各地のサンゴ礁を調査する。著書に『暖かい地域のくらし』（旺文社）共著書『琉球の風水土』（築地書館）『修学旅行のための沖縄案内』（高文研）など。