アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
わたしは学童保育指導員
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放課後子どもたちが、ランドセルをカタカタ揺らしながら「ただいま~」と帰ってきます。ここから学童の生活が始まります。
共働き、母子家庭など留守家庭の子どもの生活を支える学童保育。様々な心模様を見せる子どもたちに、そっと寄り添い一緒に泣き、笑い、遊び、時には親たちの子育てや仕事の悩みを夜を徹して聴き励ましてきたベテラン学童保育指導員・河野伸枝の心温まる日々の記録!
第Ⅰ章 学童保育の日々・子どもたちの一日
1 四月、出会いのとき
●不安と緊張の第一日
●夕方になると不安で泣き出すマサヤ
2 子どもたちが帰ってきた!
●ランドセルの中は、聞いてほしいことがいっぱい
●マリアの胸にしまいこんだ涙
●「ただいま」の代わりが「うっせー、ババア!」
●「ねえ、聞いて、聞いてよ~」
3 子どもの健康を守る
●抱きかかえてわかったハジメくんの熱
●嘔吐を繰り返すユッピ
●我慢を溜め込んでいたアズ
4 宿題・おやつ
●宿題はその子どもなりのペースで
●一息ついてみんなで和むおやつの時間
5 遊び
●泥んこパンツ
●タケボーの大きな花マル
●露天風呂「森の王様の部屋」
6 けんか
●戦いごっこから本気のつかみ合いに
7 学童の夕暮れ
●「明日も学童で待っているよー!」
8 学童保育の夏休みの生活
●待ち遠しい夏休み
●夏休み・学童での生活
●夏休み中の行事
●夏休み明けの学校生活に向けて
第Ⅱ章 学童保育指導員の仕事
●学童保育の役割
●学童保育は家庭になりかわる「生活の場」
●子どもを迎える準備
①指導員同士の打ち合わせ、職員会議
②遊びや活動の準備
③子どもの健康・安全を守る
④おやつの準備
⑤子どもを理解する
●「本気で怒ってね!」
●言いたいことがいっぱい
⑥子どもの関係をつなぐ
●タケちゃんの〝ついてない日〟
⑦保護者の相談
●宿題にピリピリ神経を尖らすアーリ
⑧保護者会
⑨学校・関係機関との連携
学校との連携
専門機関との連携の中で子どもを守る
⑩金銭管理
⑪保育の記録
⑫研修への参加
第Ⅲ章 学童の年間行事
9入所式(3月)
9七夕(7月)
9キャンプ(8月)
9夏祭り(8月)
9学童祭り(10月)
9もちつき(1月)
9卒所式(3月)
●指導員(コーノ)から子どもたちへ卒所のメッセージ
第Ⅳ章〈実践編〉子どもの心に寄り添い、親を支えて
〈実践①〉オレの大事な仲間
●ハッセーの父ちゃんの涙
●妹・エリのつぶやき
●ハッセーの譲れない願い
●「オレがおんぶして歩くから」
●オレにとって一番大事なものは
●ハッセーとの別れ
〈実践②〉気を失うほど暴れるカズッチ
●カズッチが荒れ始める
●内緒のドライブ
●カズッチに振り回され続ける指導員
●カズッチを一人にしない、けっして見捨てない
●カズッチのつらさが見えてくる
●学校に行きたくない
●耳を疑った担任教師の言葉
●「私を抱きしめて」と泣くお母さん
●カズッチの変わりどき
●周りの親たちの支えの中で
●マット運動でみんなの「あこがれの存在」に
●卒所後に知るカズッチの優しい一面
〈実践③〉ソウくんが人への安心と信頼を取り戻すまで
●大声で泣き叫ぶソウくん
●お祖母ちゃんの涙
●ソウくんの頭痛の原因
●精いっぱい息子を守ろうとしているお父さん
●弟分タッくんとの出会い
●タッくんのお母さんへの信頼
●関係の修復を重ねて
●無理難題を押しつけ、相手を試す
●親同士のつながりの中で育ちを守る
〈実践④〉心といのちを守る
●ADHDと診断されたマサキ
●小母ちゃんの不安
●マサキが家からいなくなった……
●お腹に意味不明な傷が
●「僕ね、ホントは施設に行きたくないんだ……」
●マサキの拠りどころ
第Ⅴ章 働きながらの子育てを支え励ます
●保護者との関わり
●私が保護者と向き合うときに大切にしていること
《事例①》お母さんは、本当はわが子のことで苦しんでいた
●お母さんに伝えたい思いが伝わらない
●失敗の教訓
《事例②》本当はお母さんに甘えたいのに……
●アキトママに話した出来事
●ママなんていらない
《事例③》仕事と子育ての父ちゃんを支える
●やり場のない怒りを弟にぶつけるヒロシ
●父ちゃんの嘆きと混乱を受けて
《事例④》トモヤが抱えていた大人への不信
●激しい口調でなじるトモヤ
●両親の離婚に不信を募らせて
●「はじめてわが子の思いを知りました」と母
第Ⅵ章 障がいのある子どもを受け入れる
●はじめての受け入れ
●子どもたちの声に励まされて
《事例①》自閉症と診断されたリカとの六年
●リカのお母さんの不安
●こいつは、怪獣だー
●リカの好奇心を応援する
●リカへのからかい
●子どもたちのネガティブな思いも受け止めながら
●悩みを抱えるお母さんに〈私たちがついているよ〉
●エレクトーン事件
●率直な思いを出し合ったナミ母さんとリカ母さん
●リカの存在が心を豊かにしてくれる
●卒所式でのリカのお母さんの言葉
《事例②》〝最強なヤツ〟がやって来た
●「くーちゃんは、どうしてちゃんと歩けないの?」
●「よだれがいやだー」と逃げ回ったケンくんの変化
●寄り添って生きるということ
あとがき