アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
「日の丸・君が代」処分
東京の学校で何が起こっているか
著者 | 「日の丸・君が代」処分編集委員会 編 |
---|---|
ジャンル | 教育書 > 教育 |
出版年月日 | 2004/07/10 |
ISBN | 9784874983270 |
判型・ページ数 | 4-6・208ページ |
定価 | 本体1,400円+税 |
在庫 | 在庫あり |
クレジットカード決済、コンビニ決済などはこちらから
東京の学校で、いま恐ろしい事態が進行している。発端は、昨年東京都教育委員会から出された「10・23通達」だった。その内容は──、
《学校が行う卒業式・入学式等では、壇上正面に「日の丸」を掲げて全員がそれに正対し、起立して「君が代」を斉唱せよ》
これに従わなかったとして、都教委は二百人を超える教職員を処分、定年後の再雇用を約束した嘱託員8名を解雇、そればかりか生徒が多数起立しなかったという理由で、57人を実質処分した……。
都教委による“戒厳令”的状況下にある学校現場の現状とともに、思想と良心を踏みにじられた教師、保護者らの苦悩の証言をここに伝える!
ピアノ伴奏を強制される音楽教員の苦しみ
もう一度生徒の待つ教室に帰りたい!
危惧されるこの国の行方、周年行事で処分を受けて
悪夢の40秒間、思い出したくない屈辱の日
Ⅱ 「日の丸・君が代」強制処分・その経過と「予防訴訟」
周年行事で起きたこと/卒業式で起きたこと/生徒の「内心の自由」に踏み込む
「予防訴訟」は何を求めているか
Ⅲ 養護学校の衝撃と苦悩
養護学校に突きつけられた過酷な「10・23通達」
障害をもつ子らの晴れの日をなぜ壊すのですか
子どもたちの実態無視の式は間違っている
Ⅳ 動き出した保護者たち
もう、黙っていられない! 保護者で広げた九千筆の署名
崩されていく自由の伝統、子どもたちが危ない
Ⅴ 苦悩する教師たち──2
“地の塩”として、恥じない生き方をしたい
教師人生ただ一度の不起立、許せなかった教育への「強制」
私がピアノを弾けば生徒に歌うことを強制する
開式直前まで迷い苦しんだ卒業生担任の私
苦悩の末の起立、教職員を追いつめる「強制」
生徒の“内心の自由”にまで介入した都教委の“暴挙”
Ⅵ いま何が問われているのか
いま抵抗しなければ、歴史が逆転させられる ──弁護士・澤藤 統一郎
「日の丸・君が代」戒厳令が狙うものは何か? ──東大教授・小森 陽一