アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
原爆と人間
21世紀への被爆の思想
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▼16歳、広島師範予科2年生のとき被爆。後輩の一人は、ピカの瞬間、自分の名を叫んで死んだ。生き残った後ろめたさから被爆について沈黙してきたが、三〇代半ばを過ぎて、死んだ後輩の声に突き動かされるようにして被爆者運動に飛び込む。以後、被爆者運動と平和教育に献身、現在、東京都原爆被害者団体協議会(約一万人)の会長をつとめる。
▼本書は、長年の文学教育の経験をもとに、原爆を描いた数多くの文学作品、また被爆者の証言を引用、原爆の非人間性とその本質を伝える。核問題を、その原点〈原爆投下〉からとらえ返した、核廃絶へ向けての最良の道案内となる本!
〈第I部〉被爆の思想
被爆の思想
原爆と人間
「被爆者援護法」制定で露呈した
〈第II部〉被爆体験から教育へ
体と心のなかの原爆とたたかいつづけ
被爆者、不屈のたたかい
天皇と原爆と子ども・青年の死
何にたたかい生きるか
教科書問題にみた被爆と核兵器廃絶の歴史認識
体験的平和教育の運動史と課題
わたしの昭和史
〈補〉被爆地の「勅語」悲話
〈第III部〉平和のための教育実践
主権者の人格形成は教育の原点
文学教育と状況の認識
平和と文学教育
平和教育の実践と課題
人の名前と命の教育
解 題………佐貫 浩