アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
平和の種が見つかる絵本 55
ノルウェーの社会学者ヨハン・ガルトゥングは、戦争などの〈直接的な暴力〉、貧困・抑圧・差別など社会構造に起因する〈構造的暴力〉、これらを成立させる〈文化的暴力〉がない状態を「消極的平和」であるとしました。そして、あらゆる暴力がないだけでなく、生命、人間、社会にとって建設的・平和的要素が働いている状況を「積極的平和」と位置付けました。
本書はこのような視点をもとに、「平和ってなんだろう」「戦争がもたらすもの」「人間の尊厳とは」「格差・差別に向き合う」「地球とともに生きる」「作家の思い」という章立てで、平和への想像力を培うヒントになる55冊の絵本を紹介します。
はなのすきなうし
はだかの王さま
へいわとせんそう
三つの金の鍵
なぜあらそうの?
あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま
金のさかな
憲法くん
もりのなか
■「戦争」がもたらすもの
キンコンカンせんそう
せかいでいちばんつよい国
ミリー
バスラの図書館員
せかいいちうつくしいぼくの村
絵で読む広島の原爆
ここが家だ
風が吹くとき
非武装地帯に春がくると
■人間の「尊厳」とは
アルマの名前がながいわけ
みんなうんち
アライバル
おとうさんのちず
アンナの赤いオーバー
ブルムカの日記
いのる
わたし あなた
わすれたって、いいんだよ
■「格差」「差別」に向き合う
せかいのひとびと
わたしたちだけのときは
彼の手は語りつぐ
ゆきのひ
むしのほん
聖なる夜に
おばあちゃんとバスにのって
ななしのごんべさん
からすたろう
■「地球」とともに生きる
せいめいのれきし
ぼくからみると
ここで土になる
みずうみにきえた村
111本の木
希望の牧場
魔法のことば
きつねのホイティ
やまのかいしゃ
■「作家」の思い
動物会議
だるまちゃんとてんぐちゃん
戦火のなかの子どもたち
ひろしまのピカ
黄金りゅうと天女
あかりの花
あるひあるとき
マッチ売りの少女
おおきなかぶ