アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
「地震占い」を解く
「ぢしんうらない」という数行がある。
その言葉の意味を求めて『日本書紀』『続日本紀』へ踏み込む。
そこに見えたのは、古代日本の権力中枢の争いと災害・疫病に苦しむ民の姿だった。
「地震占い」という謎の文字に魅せられ、古代史の世界に飛び込んだひとりの女性の飽くなき探究心が結実した労作
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「占い文」を現代文に代えます
第Ⅰ章 古代日本が中央集権国家をあゆみ始めたころ
推古七年四月の大和大地震と「四・五・八月、高家衆ご盛況」
「占い文」と一致
第Ⅱ章 古代日本が律令国家を形づくり始めたころ
天武七年十二月の筑紫大地震と「大風・病気」
十月の白鳳南海大地震と「おう様お患い・つわ者難儀」
「占い文」と一致
第Ⅲ章 律令国家が完成するころ
霊亀元年五月の遠江・三河大地震と「四・五・八月、高家衆ご盛況」
地震占い
「占い文」と一致
第Ⅳ章 天平七年・九年の天然痘大流行と藤原氏衰退
天平六年四月、畿内・七道の大地震と「高家衆ご盛況」
「占い文」と一致
第Ⅴ章 東大寺の完成と藤原仲麻呂の隆盛
天平十七年四月の美濃・摂津大地震と「高家衆ご盛況」
「占い文」と一致
第Ⅵ章 律令制のゆらぎと朝廷の分裂
天平宝字六年五月美濃・飛騨・信濃国大地震と「高家衆ご盛況」
「占い文」と一致
第Ⅶ章 皇位が天武系から天智系に代わり藤原氏が復活
800年前後の六月・九月・十一月の地震と「金石米に成り候」
「占い文」と一致
第Ⅷ章 平安京遷都が進められていたころ
三度の七月の大地震と「大風・病気、おう様お患い、つわ者難儀」
一回目、関東北部大地震
二回目、京都大地震
三回目、伊豆半島大地震
「占い文」と一致
第Ⅸ章 九世紀末の寒冷期
正月二月三月と順に起きた大地震と「大雨・大水・不作・大飢饉」
正月の出羽国大地震
二月の信濃国大地震
三月の京都大地震
「占い文」と一致
地震占い
はじめに
第Ⅹ章 「摂政」「関白」が設置されるころ
貞観年間の二回の五月大地震・八月の頻発地震と「高家衆ご盛況」
一回目の五月大地震・富士山噴火
「占い文」と一致
二回目の五月、陸奥国大地震
「占い文」と一致
第Ⅺ章 藤原氏による政治権力の独占
八月の仁和南海地震
「占い文」と一致
むすび
言葉の意味
参考図書
あとがき