アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
沖縄の海兵隊はグアムへ行く
米軍のグアム統合計画
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米軍の「グアム統合計画」とは何か?
普天間基地移設問題で結論を先送りばかりしている日本政府。
しかし、米軍は自国領グアムに沖縄の海兵隊を受け入れる計画を着々と進めている!日本の資金を使って…。
アメリカは、沖縄・普天間航空基地の移設をはじめ在日米軍再編合意の実行を求めてきた。
だがその一方で、米軍は2006年以降、自国領グアムを、海兵隊を含む太平洋軍の一大軍事拠点とする計画を進めている。
すでにそのための環境アセスメント案を現地で公表している。
グアムには現在、普天間基地の13倍、嘉手納基地の4倍もあるアンダーセン空軍基地がある。そこは「沖縄海兵航空隊を受け入れて余りある」とアセスは「評価」している。
だが奇妙なことに、マスコミはこの重大な事実を報道してこなかった。
ここにその情報の空白を埋めるため、「米軍グアム統合計画」の日本国民必見の重要ポイントを伝える!
観光の島から再び軍事拠点へ
米軍計画に明示された普天間航空隊基地のグアム移転
「環境影響評価案」が伝えるグアム軍事拠点化の全容
Ⅰ 米国の軍事拠点・グアム
日本軍「玉砕の島」
アンダーセン空軍基地から日本へ出撃
米国の「未編入領土」となる
グアムが体験した朝鮮戦争と原水爆実験
増減する人口の中の先住民・チャモロ人
ベトナム戦争でも再び出撃基地に
地球の半分を受け持つ米太平洋軍
冷戦終結でグアム基地は縮小
原爆機が飛び立った島テニアン
グアムの経済――観光と基地
メモ:射爆撃演習場ファラリョン・デ・メディニラ島
メモ:グアムの政治的地位
メモ:自治領北マリアナ諸島
Ⅱ 「SACO」合意から「米軍再編ロードマップ」へ
SACO(沖縄に関する特別行動委員会)合意(一九九六年)
「日米同盟」強化に向かった「未来のための再編と変革」(二〇〇五年)
「ロードマップ」(二〇〇六年)に基づく海兵隊グアム移転
普天間航空基地移設に「総論賛成、各論反対」
沖縄に集中する在日米軍基地
グアムの戦略的位置と「適性」
着々と進むグアム基地建設計画
メモ:海兵隊が沖縄から撤退しても抑止力は失われない
メモ:進行する米軍の基地統合・閉鎖
メモ:9・11が促進したトランスフォメーション(変革)
Ⅲ 在沖海兵隊グアム移転への経過
統合グアム計画室が作成した「環境影響評価案」
日本以外の東アジア同盟国は新基地受け入れに難色
〝最善の選択〟はグアムだった
「グアム統合軍事開発計画」(二〇〇六)に示された再編構想
普天間の航空戦闘部隊はアンダーセン空軍基地へ!
カデナの四倍、二つの飛行場、四本の滑走路をもつアンダーセン航空基地
メモ:なぜグアムか?――海軍統合計画室のQ&A
メモ:環境影響評価と基地建設
メモ:上空から見たアンダーセン基地と周辺
Ⅳ 海兵隊移転を含んだグアム軍事拠点構想
「環境影響評価案」の方法と輪郭
グアムに移駐する海兵隊の構成
司令部、居住、訓練用に指定された地区
海兵隊の飛行訓練はアンダーセン空軍基地で可能
実弾射撃訓練はテニアンで
原子力空母埠頭の新設と陸軍ミサイル防衛任務隊の配備
大きく変わる人口構成、米軍人口は三千人から一万二千人に増加
日本が資金の六割を負担してインフラを整備
基地公害はないのか
メモ:「環境影響評価案」の構成
メモ:環境への影響
Ⅴ グアム住民はどう見ているか
島を離れるチャモロの老人たち
交錯する期待と不安
ブログに見る疑問と不安
「植民地」グアムの訴え
米軍による事件・事故への心配
主な参考資料
あとがき