アジア新風土記(90)マラッカ王国と琉球王国 - 2024.12.02
日本人と戦争責任
元戦艦武蔵乗組員の「遺書」を読んで考える
16歳で海軍に志願して地獄を経験、辛うじて生還した戦後は、天皇を崇拝した自らの責任を含め、戦争責任について問い続けた思想家・渡辺清。彼が遺した言葉を読み解きながら、「靖国」天皇制」「憲法改正」など、思考停止状態に陥ったこの国の言論状況を見すえつつ、戦後世代として徹底的に語り合う!
再び裏切られた「戦後」 渡辺 清
対談 日本人と戦争責任 斎藤貴男・森 達也
「戦中派」世代の体験を受け継ぐことができるか
天皇制をめぐって
政治家や官僚を縛る憲法から国民の生き方を定める憲法へ
「靖国」をめぐって、世論が右翼を追い越した?
連綿と続く底なしの無責任感覚
経済界の「戦争観」と「教育観」
「思考停止装置」──日の丸・君が代・教育塔
他人を見下す人間の心性
反戦デモは「私的な迷惑行為」、首相の靖国神社参拝は「個人の自由」
メディアの「わかりやすさ症候群」が人びとから想像力を奪う
「正しい戦争」をめぐって
「平和原理主義」でいこう
「後ろめたさ」を抱きしめて生きるということ
戦艦武蔵とともに海底で眠る友へ……渡辺 清
なぜ『海の城』『戦艦武蔵の最期』『砕かれた神』を書いたのか……渡辺 清
あとがき──森達也・斎藤貴男