アジア新風土記(98)フィリピン前大統領の「罪」 - 2025.03.31
観光コ-スでない「満州」
瀋陽・長春・ハルビン・大連・旅順
731部隊や平頂山事件の碑など今も残る当時の街並みを訪ね、日本の中国東北〝侵略〟の現場を歩き、克服さるべき歴史を考えたルポ。
著者 | 小林 慶二 著 |
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ジャンル | 社会 > 紀行 |
シリーズ | 観光コースでないシリーズ |
出版年月日 | 2005/11/15 |
ISBN | 9784874983522 |
判型・ページ数 | B6・254ページ |
定価 | 本体1,800円+税 |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
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日本人にとって「満州」とは何だったのか?!
満州事変の発火点・瀋陽(奉天)、「満州国」の首都・長春(新京)、ロシアが開発した都市・ハルビン、「満州国」の玄関口・大連、日清・日露戦争の激戦地・旅順を中心に、731部隊や平頂山虐殺事件の跡など、今も残る日本統治時代の建物や街並みを歩きつつ、日本の中国東北侵略の現場を歩いて、克服さるべき歴史を考える!
Ⅰ 瀋陽(奉天)・撫順・鞍山
張作霖爆殺事件と与謝野晶子
「満鉄」が発展させた街
満州族の“聖地”旧市街の再開発
満州事変──日中十五年戦争の起点
“軍人”石原莞爾の誤算と限界
九・一八──中国人が決して忘れない日付
「北京ダックは瀋陽に限る」
満鉄発展の基礎を築いた撫順炭鉱
平頂山虐殺事件の現場
世界最速を誇った特急「アジア号」
“鉄の都”鞍山
Ⅱ 長春(新京)・吉林・延吉・龍井・図們
満州建国大学の理想と現実
日本の威信をかけた都市計画
長春が満州国の首都になった理由
首都「新京」を台無しにした関東軍の「お城」
満州映画協会の人びと
古都・吉林の新名物は隕石
満蒙開拓団の悲劇
「許そう。だが、決して忘れまい」
故郷を追われた朝鮮族がつくった街──延吉・龍井
国境の町・図們
Ⅲ ハルビン・佳木斯・大慶
ロシア人がつくった小パリ
ロシアから「満州国」の支配下へ
七三一部隊──惨劇の跡
ハルビン駅──伊藤博文暗殺現場
ハルビン銀座「キタイスカヤ」の今
旧弥栄村──満蒙開拓の先駆け
数千の開拓民が埋葬された方正県日本人公墓
石油の町・大慶
Ⅳ 大連・旅順
ロシアが設計、日本が完成させた街
日本統治時代と変わらぬ中山広場
ロシア・日本の面影残す「風情街」
大連港──満州の海の玄関口
ピンクの三越──“大連銀座”の名残
満鉄の誕生
満鉄利権と政友会
満州事変前夜の満鉄
二つの視点──支配する側とされる側
新旧の“大連の顔”
旅順虐殺事件の真相
日露激戦の地──白玉山塔・東鶏冠山・二〇三高地
中日露の文化が融合した街
主な参考文献
おわりに