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米軍基地の現場から

普天間、嘉手納、厚木、横須賀、佐世保…

この本に関するお問い合わせ・感想

著者	沖縄タイムス社、神奈川新聞社、長崎新聞社合同企画
ジャンル	社会 > 日米安保
出版年月日	2011/02/04
ISBN	9784874984543
判型・ページ数	4-6・240ページ
定価	本体1,700円＋税
在庫	在庫あり

この本の内容

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日米安保改定から50年、米軍基地と地域はどのような関係性を築いてきたのか―。

主要な在日米軍基地がある沖縄、神奈川、長崎の地方3紙が連携、基地による被害、基地依存の弊害など、地域ごとに分断され、押しつけられてきた基地問題をレポート。
新聞社の枠を超えて基地と安保の現実を伝える､新聞ジャーナリズムの新たな地平を切り開いた試みで、外国軍がいる安保の現場が抱える「同根の痛み」を浮き彫りにし、軍事同盟のあり方をいまここに全国に問いかける！

はじめに──押しつけられてきた「同根の痛み」

　　プロローグ──基地３県はいま

Ⅰ章　在日米軍基地と向き合う
１　原子力空母にぬぐえぬ不安
２　揺れ動く艦載機移駐
３　米戦略に振り回される新組織
４　「追加建設はしない」の約束も反故に
５　戦略上、価値増す「港の拠点」
６　「是非」めぐって揺れ続ける辺野古
７　日米戦略下、苦渋の選択
８　グアム移転に託す悲願
９　「負担の象徴」改善なく
10　米軍・国の意向優先、政治力で解決へ
11　軍需依存を脱却できず
12　返還地、米軍に再提供
13　反基地60年、転機に期待
14　届かない「反核」の願い

Ⅱ章　基地経済がもたらすもの
15　食・街並み、観光資源化
16　ツアー・ＹＯＫＯＳＵＫＡ軍港めぐり
17　米軍方針に振り回される不動産業
18　「朝鮮特需」に沸いた日は遠く
19　基地の街のまちおこし、手探り続く
20　〝アメリカに一番近い街〟のジレンマ
21　返還の条件に苦悩、ウドの街の模索
22　「ハコ物」維持で財政圧迫
23　「共存」の裏で米軍優先
24　米軍の行方に左右される市財政
25　北部振興策、効果むなしく

Ⅲ章　基地あるがゆえに
26　「公務中」を理由に兵士釈放
27　米兵犯罪、日本側に裁量権なく
28　対立から一変、失態隠す
29　米軍占拠、県警の捜査阻む
30　壁厚い港の治外法権
31　「密約は今も」──つのる疑念
32　通達の閲覧、突然禁止に
33　食事格差、塀の中でも〝配慮〟続く
34　深夜のごう音、「静かな夜」は遠く
35　爆音訴訟、賠償金は国民の血税
36　寄港のたび被爆者団体は抗議集会

Ⅳ章　揺れる日米同盟
37　北朝鮮核疑惑で示された軍事的協力
38　米国の注文、のちの周辺事態法へ
39　意思決定できない内閣
40　基地負担軽減で初の総理談話
41　日米の絆強めた普天間協議
42　行動範囲、極東から世界規模に
43　新ガイドライン、有事法制に議論
44　街に〝野戦病院〟が出現
45　北朝鮮脅威テコに二人三脚
46　批判影ひそめ、民間も有事協力へ
47　国指針、有事の対応に疑問
48　「警報」導入、自治体に差
49　住民の避難対策に限界
50　軍事化なし崩しの懸念
51　地元に拒否の権限なく

Ⅴ章　変貌する自衛隊
52　前線で進む日米連携
53　米と共同訓練、進む海兵隊化
54　有事に対応、装備強化
55　「命懸け」の気概、平時から意識
56　戦時海外派遣への道開いた対テロ特措法
57　イラク派遣で吹き出す改憲論
58　誘致の背景に島の事情
59　銃装備の行進、「反対」の叫びに孤立感
60　〝日陰者〟から半世紀へて表舞台に

Ⅵ章　識者インタビュー
米軍の常時駐留こそ抑止力　　　　　柳井俊二
日米同盟を基軸に対中協調　　　　　五百旗頭　真
米軍への頼りすぎは危険　　　　　　瀬端孝夫
安保と核廃絶の両立を　　　　　　　朝長万左男
安保に対する思考停止からの脱却を　佐藤　学
時代を超えて沖縄差別続く　　　　　大田昌秀

補章　沖縄問題が問うもの
　　　　普天間問題の真相　　　　　　　　屋良朝博

●年表で振り返る安保・基地問題

　あとがき