アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
いのち、学び、そして9条
いきいき!子どもたち
●──この本を手にしてくださる方々へ
「権利を知る」という権利すら奪われている子どもたち 池田 香代子
・不意をつかれた質問
・インドの子どもたちが起草した「ジャイプール宣言」
・おとながお膳立てすべきことは
Ⅰ 子どもたちの思い
*信頼できる親子関係を築いて
*競争させられて見失ったもの
*学校を良い方向に変えよう
*僕達にも変えられることはきっとある!
*私学助成金運動に参加して考えたこと
*ニューヨークで核兵器廃絶を訴えて
*岩国をこれ以上危険な町にしないで!
*軍用機が頭上を飛び、騒音に脅える学校で
●──詩
*ぼくって、すごい
*まん月
*手をあげたかった
*ひまわりのふしぎ
*20年後のわたし
Ⅱ 子どももおとなも育ちあえるつながりを
「社会的虐待」としての子どもの貧困をなくすために 小森 陽一
・児童虐待の激増をもたらした「失われた二〇年」
・恐怖と絶望の中で奪われた幼い二つのいのち
・大切なのは「もし私が」と考える当事者感覚
・社会全体の責任で子どもを育てていくという思想
・「お任せ主義」でない大人たちの連帯を
・合言葉は「子どもを救え!」
ひとりひとりが「かけがえのない自分」を実感できる社会に 香山 リカ
・「なんで僕は生まれたのか」と問い続ける若者
・親を責め始めた「アダルト・チルドレンブーム」
・「出生の問題」を問い続ける心理
・どんな社会をめざすのか
学生といっしょに映画をつくって 山田 洋次〔談〕
・みんなで手分けして調査し脚本をつくる
・「教えることの楽しさ」を感じた映画制作の二カ月
・若者の可能性と、それを生かせない日本の社会
みんなむかしからのきょうだいなのだから
──宮澤賢治と憲法九条 三上 満
・生命いとおしむ―賢治思想の根本
・「双子の星」と憲法九条
・「行ッテ」の思想を
・よみがえれ九条の初心
「平和の文化」と子どもの権利
──憲法と子どもの権利条約を励ましとして 堀尾 輝久
1 戦後六五年、いま日本と世界は
2 「戦争・暴力の文化」でなく「平和の文化」を
3 国連子どもの権利委員会からの「所見と勧告」
平和な未来の行方を決めるものは 上原 公子
・貧しさは、若い人から始まっている
・国民自身が戦争への道に突き進んだ苦い経験
・教育基本法が改正された裏にある危うい情況
[コラム]戦いは未来をつくらない 池辺 晋一郎
一人残らず子どもの学ぶ権利を保障する学校づくり 佐藤 学
1 憲法と教育
・天皇制と教育基本法についての私の立場
・憲法に保障されている権利と現実との乖離
・再認識したい「教育を受ける権利」と「教育の義務」
2 ライフラインとしての教育
・学齢児童の七人に一人が貧困
・危機にさらされている公教育
・「査定社会」が生む教育の危機
・教育の「質」の劣化を生み出したのは
・大きな転換をとげている二一世紀の学校
3 希望の改革へ
・「学びの共同体」が生んだ奇跡的成果
子ども理解と憲法の再発見 田中 孝彦
1 社会「崩壊」と人間の生存・発達の「危機」の時代に
2 人々と結びつこうとし、幸福とは何かを考えようとしている子どもたち
・ある私立高校の生徒たちの声
・日本の子どもたちの状態についての判断
3 発達援助専門職による子ども理解の模索と専門性の問い直し
・保育の現場から
・学童保育の現場から
・子ども理解と親・保護者理解と専門性の問い直し
4 教師たちの子ども理解と人間教育の模索
・子どもの「自己」の育ちを支える
・子どもが必要としている関係・体験・学習
・教師たちの間に蓄積されている経験と洞察
5 地域からの「子ども理解のカンファレンス」の試み
・「社会的虐待」という言葉
・子どもが憲法を学び知る意味
・地域で「子ども理解のカンファレンス」を
6 子どもの権利についての理解を深める
・子どもたちとともに憲法を読む
・子どもの権利についての理解を深める
・憲法が含意している教育の原則を考える
[コラム]戦争の加害の歴史も教えたい 尾山 宏
「教育子育て九条の会」の呼びかけ