アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
世界の中の憲法第九条
資料と解説
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戦争と軍備放棄の憲法第九条は、突然、単独で、生まれたのではない。カントの「永遠平和のために」以来、国際連盟規約、不戦条約、大西洋憲章、国連憲章……と、世界史をつらぬく戦争「違法化」・軍備制限をめざすさまざまの宣言・条約・憲法を集約、その流れの到達点としての憲法第九条を見直し、その人類史的意味を考える。憲法問題に新たな視点を提供する、中学・高校教師、必携の本
憲法第九条(星野安三郎)
世論調査にみる日本国民の意識と課題
旧約聖書の真理性
軍備制限・戦争放棄と自衛権の問題
戦争放棄に関する義務と日本の対応
国連憲章――自衛権と敵国条項
旧恩給法に見る平和的生存権侵害
憲法の平和主義による法律の改正
非武装平和憲法に対する世界の評価と期待
第2部 世界史をつらぬく戦争の制限
・戦争の放棄の理念と国際法の流れ(森田俊男)
はじめに――戦争の制限・戦争の放棄の理念と
国際法を学び引き継ぐ
戦争は人間の本性・本能ではないのか
原始社会において人間性をとらえること
古代専制国家の戦争の惨禍のなかで
近代の入り口に立って確かめられること
1 革命の時代の平和思想と法
平和の理念と国際秩序
――その法の成立、国際平和機構の構想について
近代の日本において
2 ヨーロッパのアジア・アフリカ進出と帝国主義の時代
――平和と人権・人道の理念と国際法の形成
戦争の制約、戦争の放棄の理念と国際法の
成立、国際機構論について
日本において
3 第一次世界大戦の惨禍――戦争違法化の時代へ
--国際連盟規約と不戦条約
戦争の制限・戦争の放棄の理念と国際法の
展開・発展について
日本において
4 第二次世界大戦の惨禍と「冷戦」
――国連憲章原則・世界人権宣言・ジュネーブ四条約
戦争の制約・戦争の放棄の理念と国際法
・国際機構論について
日本において
5 二一世紀・非暴力の国際秩序に向けて
――国連の改革と国際刑事裁判所の成立と
戦争の制限・戦争の放棄の理念と国際法、国際平和機構について
日本において
第2部資料編
第3部 戦争「違法化」へとすすむ世界の憲法と非核自治体運動(古川 純)
1 戦争の「違法化」と憲法による戦争・
武力行使の制限・禁止
戦争の違法化(「非合法化」)の歩み
憲法による戦争・武力行使の禁止と主権の制限
2 非核自治体宣言から条例へ
日本国憲法の平和的生存権保障と自治体の責務
3 無防備地域宣言と「非核神戸方式」
軍事施設を拒否する無防備地域宣言
第3部資料編
◆新たな憲法学習のために「平和の学力」をどう育てるか(渡辺賢二)
1 日本国憲法の平和原理に確信をもたせるには?
憲法を守るのは誰か?
憲法前文の平和原理と歴史のかかわりを考える
権利主体になることの意味
2 「平和の学力」をどう育てるか
「平和の学力」とは
コスタリカの取り組みから学ぶ
ミクロネシア憲法前文から学ぶ
非暴力・戦争抑止の思想をどう学ぶか