アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
岩国に吹いた風
米軍再編・市民と共にたたかう
揺れる基地のまち岩国。
アメリカに物言えぬ政府は、補助金で市を翻弄し、屈服させる-。
あくまで市民を信頼し共にたたかった「市長」の体験を洗いざらい報告、地方自治・民主主義のあり方を問いかける!
序章 岩国のまちと私
岩国というまち
転身──国の官僚から市長に
風を起こす
「民主主義のモデル」の地をめざして
Ⅰ すさまじい選挙
「首」をかけて予算を通す
出直し選挙
勝つためには手段を選ばず
なぜ敗れたのか
Ⅱ 米軍再編
「米軍再編中間報告」を受けて
湧き起こった反対の声
国との協議
Ⅲ 圧倒的な民意
市議会の変節
住民投票の決断
住民投票の実施
市民の勝利
常設型の住民投票条例の制定
Ⅳ 国のアメとムチ
民意を顧みず──米軍再編「最終報告」と閣議決定
新庁舎建設補助金の突然のカット
新年度予算案の否決
支援の輪が広がる
国と粘り強く交渉
国に当事者能力なし
米軍再編への今後の方針と錦帯橋一万人集会
Ⅴ 県が加えた露骨な圧力
「民間空港」再開問題
「愛宕山開発」の中止問題
Ⅵ 「首」をかけて
宙吊り状態が続く予算案
誰のための政治か
Ⅶ 岩国は決して負けない
新市長、空母艦載機部隊移駐を受け入れ
愛宕山の米軍住宅化をめぐって
これが法治国家なのだろうか?
未来を見すえて
夫・井原勝介の背中──妻からのメッセージ 井原寿加子
米軍再編に対する岩国のたたかい=略年表
あとがき