アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
中国人強制連行の生き証人たち
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強制連行とは、つまり「拉致」にほかならない。
日中の過去に刻まれたこの歴史事実を、ぜひ知ってほしい!
アジア太平洋戦争で日本が強制連行したのは、朝鮮半島からだけではなかった。
国内の労働力不足を補うため、政府は中国からも連行、軍需工場や鉱山で過酷な労働を強いた。その数、およそ四万人。
それから半世紀余、何の謝罪も補償も得られないないまま年老いた“生き証人”たちを華北の現地にたずね、その現状と声を伝える!
生き証人の写真と証言が問いかけるもの〈小野寺利孝〉
中国から強制連行されてきた人たちが投入された日本国内135の事業場
中国人強制連行──歴史的事実と証言
放置された日本の戦争責任
初めての出会い──劉連仁判決
福岡訴訟弁護団の訪中に同行して
画期的な福岡地裁判決の波紋
農村取材でのハプニング
中国側研究者の話
華北に被害者を訪ねて──証言と肖像
張宝恒さん──連行先=福岡・三井田川炭鉱
劉樹格さん──連行先=群馬県・間組
趙宗仁さん──連行先=北海道・熊谷組
孫徳禄さん──連行先=北海道・熊谷組
陳桂明さん──連行先=福岡・三井三池炭鉱
宋君政さん──連行先=北海道・三菱鉱業美唄
裁かれる強制連行の歴史
一九四五年八月二〇日付の政府文書
『幻の外務省報告書』
全国八カ所で進行する裁判
求められる日本の誠意ある解決
あとがき