アジア新風土記(89)マラッカ - 2024.11.15
検証「核抑止論」
現代の「裸の王様」
著者 | ロバート・D・グリーン 著 |
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ジャンル | 社会 > 核 |
出版年月日 | 2000/11/15 |
ISBN | 9784874982488 |
判型・ページ数 | A5・188ページ |
定価 | 本体1,500円+税 |
在庫 | 在庫あり |
核兵器という〝悪魔の兵器〟を擁護し、「核の傘」を必要だと主張する唯一の論拠は「核抑止論」だ。この「核抑止論」の虚構と欺瞞をあばき、それが〝裸の王様〟に過ぎないことを論証する!
著者、R・グリーンは、自らもイギリス海軍の核戦略にたずさわった経験をもつ退役中佐。今は平和運動家として核廃絶運動で国際的に活躍している。その経験と豊富な情報をもとに、「核抑止論」が虚構のドグマに過ぎないことを包括的に明らかにした本。最新の情報を満載した核問題の入門書!
核飛行隊員
核は海軍の巣の中のカッコウ
フォークランド戦争 (他)
第2章 問題の核心
「抑止」の概念
核抑止
確証破壊 (他)
第3章 歴史の要約
独占から大量報復へ
イギリスでの論争
米国──大量報復から制御反応へ
制御反応からMADへ (他)
第4章 実用性
キューバ・ミサイル危機
核抑止は対立をあおる
テロリストは核兵器で抑止できない (他)
第5章 道徳性
ニュージーランドが核抑止の異端者に
神学か、悪魔学か
奴隷性と核兵器
米国パックス・クリスティ司教団の見解 (他)
第6章 合法性
世界法廷プロジェクト
ウィーラマントリー判事の反対意見の抜粋
世界法廷判決に対する軍部の見解
英トライデントとニュルンベルグ、そしてブレア首相 (他)
第7章 より安全な安全保障戦略
深淵からの出口
「テロリストが核で恫喝してきたら?」
NATOの非核戦略
安全保障を再考する (他)
第8章 結論
補 章 問われる日本(梅林宏道)
日本の政策の中の核抑止
「核の傘」と核軍縮の矛盾
「新アジェンダ」への参加を断った日本
核兵器の役割の縮小──東北アジア非核地帯へ